12月17日(土)15時から第6回FIT呼吸器外科研究会を開催しました。肺癌学会の直前で、大学によっては医局行事が重なったのにもかかわらず、40名の方にご参加いただきました。お忙しい中、そして天候の悪い中のご参加、心より感謝いたします。


本会の前に,金沢大学先進総合外科の田村昌也先生に「肺癌分子標的治療薬の最新の話題」のレクチャー講義を行っていただきました。本会は,まず一般演題として、福井県立病院呼吸器外科の清水陽介先生に「先天性嚢胞性肺疾患に対する新生児・乳児の肺切除の経験と問題点」演題を発表していただきました。新生児・乳児の肺切除における工夫や問題点について討論し、非常に勉強になったものと思います。


今回は急遽、石川県立中央病院呼吸器外科の常塚宣男先生から「血管鞘の秘密~呼吸器外科医必須の知識と血管処理~」と題して、肺動脈の構造についてレクチャーを行っていただきました。自身の研究を踏まえ,いわゆる血管鞘に関する解説をわかりやすく行っていただきました。肺動脈処理の際、常塚先生のレクチャーを思い出しながら行ってください。


今回のテーマは「右側の肺葉切除とリンパ節郭清」でした。厚生連高岡病院胸部外科の谷内 毅先生は「当科で行っている右肺下葉切除術」、福井赤十字病院呼吸器外科の福井哲矢先生は「当科で行っている完全鏡視下右肺上葉切除術」、公立能登総合病院呼吸器外科徳楽正人 先生は「当科で行っている右肺上葉切除術」を発表してくださいました。それぞれの施設で行っている手術手技を供覧していただき,活発に討論が行われました。皆さんの討論の中から,明日の手術の参考になることも多かったと思います。


今回は研修医の先生方の他にも看護師さんも参加していただきました。今後とも皆さんの施設から職種に関わらずご参加いただけますとありがたく思います。参加費は研修医、メディカルスタッフともに無料ですし、足代は用意できるように頑張ります。

常塚先生
  • 田村先生
  • 清水先生
  • 谷内先生
  • 福井先生
  • 徳楽先生

資料ダウンロード