2019年9月28日(土)にTKP金沢カンファレンスセンターにおいて第17回FIT呼吸器外科研究会を行いました。
様々な行事、ラグビーワールドカップ日本対アイルランド戦のある中、28名の先生方にご参加いただき心より感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願い申しあげます。
【テーマ:「様々な開胸アプローチによる呼吸器外科手術」】
1.福井大学医学部附属病院 呼吸器外科 左近佳代先生
「当科における開胸の基本手技」
2.北陸中央病院 呼吸器外科 清水淳三先生
「頸部・縦隔リンパ節転移を有する甲状腺分化癌に対する手術
~特に胸骨正中切開による縦隔郭清について~」
3.福井赤十字病院 呼吸器外科 福井哲矢先生
「VATS+TMAの併用で摘出した左上縦隔腫瘍の切除例」
4.石川県立中央病院 呼吸器外科 田中伸廣先生
「上大静脈浸潤を伴う縦隔腫瘍に対するGrunenwald変法の一例」
5.金沢大学 先進総合外科 齋藤大輔
「縦隔腫瘍に対する手術アプローチ(胸骨正中、clamshell、再手術)」
今回はテーマが「様々な開胸アプローチによる呼吸器外科手術」でした。通常の開胸でも,施設間で方法が異なると思います。今回は通常の開胸から特殊な開胸まで、バラエティに富んだアプローチが提示されました。いずれの発表も自分が手術を行うときに非常に役に立つ内容だったと思いますが、参考になりましたでしょうか。若手の手術も応募があったのですが、最終的に演題が多かったため、次回に持ち越します。
【特別講演】
福島県立医科大学 呼吸器外科 教授 鈴木弘行先生
『免疫と薬物療法の進歩は肺癌外科治療を変えるか?』
特別講演には福島県立医科大学呼吸器外科教授の鈴木弘行先生においでいただきました。鈴木先生は優れた呼吸器外科医であり,免疫療法にも非常に詳しいで先生で、外科医にもわかりやすい免疫療法と手術の講演を行っていただきました。大変勉強になりました。ありがとうございました。
FIT呼吸器外科研究会の目的の一つに若手を育てることがあります。アンケートでも「本当に若手のためになっているのか?」「若手のためになる企画をしてほしい」などの意見を頂いています。若手の力を底上げし、手術機会を増やしてもらえるように企画をしているつもりですが、なかなかうまくいかず申し訳ありません。若手のためになるようなことについて気楽に皆さんの意見をお伝えいただければ幸いです。