平成30年9月22日(土)に第13回FIT呼吸器外科研究会を行いました。行事や急患で参加できない先生方がいらっしゃる中,34名の先生方にご参加いただきありがとうございました。
<薬剤のレクチャー講演>
富山県立中央病院呼吸器外科の新納英樹先生が「当科におけるペメトレキセドの使用経験」の講義を行ってくれました。
<テーマ:「気胸」>
厚生連高岡病院 胸部外科 谷内 毅 先生
『当科における気胸手術』
福井県立病院 外科 立道佳祐 先生
『間質性肺炎に伴う続発気胸対する手術経験』
福井赤十字病院 呼吸器外科 若月悠佑 先生
『気胸手術における再発予防法』
富山市民病院 呼吸器・血管外科 嶋田喜文 先生
『肺気腫に伴う続発性胸対する腔鏡下嚢結紮術の治療成績』
小松市民病院 外科 田中伸佳 先生
『自然気胸に対する胸腔鏡手術~』
今回はテーマが「気胸」ということで,いつもより多くの演題応募があり,討議も活発に行われた印象でした。普段はあまり発言しない先生も討論に参加してくれていました。一口に気胸と言っても,患者さんの背景,気胸の病態,治療方法,再発の予防・対処など,多種多様で,討論には時間が足りないほどでした。いずれの発表も自分が手術を行うときに非常に役に立つ内容だったと思いますが,参考になりましたでしょうか。気胸のテーマは第二弾があっても良いような気がします。
<特別講演>
特別講演には天理よろづ相談所病院呼吸器外科部長の中川達雄先生においでいただき,「胸腔鏡下手術よもやま―部切から気管支形成まで」のご講演を行っていただきました。胸腔鏡下手術における様々なテクニック,pitfallとtroubleshootingを様々な症例で提示していただきました。多くの経験から合併症対策についてもご教示いただき大変勉強になりました。ありがとうございました。
FIT呼吸器外科研究会の目的の一つに若手を育てることがあります。学会では聞けないことでも恥ずかしがらずに聞いてください。討論したこと,学んだことを日常の診療に役立てていただければ幸いです。